運動も食事も意味がない!? ストレスによって身長が伸び悩んでしまう理由とは

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運動も食事も意味がない!? ストレスによって身長が伸び悩んでしまう理由とは

中学から高校生の頃までの第二次成長期は、子供の身長もぐんぐん伸びる時期。十分な栄養と運動で、子供の成長をフォローすることは、お母さんにとって定番の対策でしょう。しかし、実際に取り組んでみたものの、思ったほど身長が伸びないと感じることはありませんか?

子供たちは、さまざまな影響を受けながら成長しています。どんなに食事や運動を意識しても、「ストレス」があると、その効果が半減してしまうもの。ストレスが身長の伸びに関係する理由を知り、より良い環境を作ってみましょう。

 

ストレスを感じると、なぜ身長が伸び悩むのか

ストレスは、目に見えるものではなく、何かとあいまいになりがちです。精神的な影響が大きいように思われますが、実は、肉体的にも大きく関わります。

 

ストレスとは、なんらかの刺激によって身体に負荷がかかった状態です。ストレス反応が起こる仕組みは、太古の昔に人間がマンモスと戦っていた頃の名残によるものといわれています。

 

ストレス反応は、「闘争か、逃走か」を判断しながら、いつでも戦ったり、逃げたりできるように準備をするようなもの。

 

なんらかの刺激でストレスが起これば、不安定な状況を回避するために、脳はあらゆる手段をつかって、健康を維持しようとします。

 

ストレス回避をするために、一番優先されるのが、生命の維持。つまり、呼吸をして心臓を動かすことが優先されるため、その他のことが犠牲になってしまうのです。

 

こうした肉体的な影響を受けるのは、大人も同じですが、特に成長期を迎えた子供の体内は、さまざまな機能が働いており、ちょっとしたストレスが、発育に左右してしまうのです。

 

ストレスが成長ホルモンの分泌を妨げる

成長期を迎えた子供たちは、本来なら多くのホルモンを必要とするのですが、ストレスがかかってしまうと、身長を伸ばしたり、筋肉をつけたりするような働きを後回しになってしまいます。

 

ストレスによって不安定になってしまった身体は、肉体を成長させるよりも、呼吸をできるだけ安定させたり、血流を少しでも良くしたりすること、活動をするためのエネルギーを確保することが優先されてしまうからです。

 

どんなに早く寝かせても、日中のストレスが強ければ、成長ホルモンの分泌は低下してしまいます。せっかくリラックスできる時間を作っても、成長のために多くの栄養を使うことは、生命維持をしたい脳にとっては困ることなのです。

 

ストレスによる症状はさまざまで、肌荒れや便秘のような不調を訴える子供も多いかもしれません。大人にも起こる症状ですが、これは、ストレスを回避するために、肌や腸壁が必要とする新陳代謝の優先度が落ちてしまうことから影響を受けるもの。

 

何よりストレスを解消させること、できるだけストレスを与えない環境を作ることが大切でしょう。

 

ストレスによる過緊張は、心身に負担をかける

そうした成長ホルモンの分泌低下以外にも、ストレスによる肉体的な負担によって、身長が伸びにくくなる場合があります。それが、「過緊張」です。

 

ストレスとして感じやすい代表的なものに「プレッシャー」があります。人前で話したり、大切なことを伝えたりするシーンで起こる緊張を、一度も感じたことがない人はいないのではないでしょうか?

 

プレッシャーを受けているとき、大抵の人が、身体が固くなり、息が浅くなります。緊張する場面の後に、ホッとしたら、肩が凝っていたことに気付くことがあるかもしれません。

 

ストレスが起こった時、戦うにしろ、逃げるにしろ、肉体を強く守らなければいけません。身体がカチカチになった状態が続けば、本来柔らかいものである筋肉が固まり、成長しにくい状態を作ってしまいます。

 

また、過緊張による影響として、忘れてはいけないのが「消化吸収力の低下」です。どんなに栄養バランスの良い食事を用意しても、消化吸収ができなければ、意味がないもの。

 

上述したとおり、ストレスは、マンモスと戦うようなシーンで起こるもの。大きな敵を相手に戦ったり、走って逃げたりするときに、食事をしているヒマはありません。

 

そこで、脳は、ストレス下では、食欲を低下させ、食べたいという気持ちを抑えるような指令を出しています。同時に、今すぐ戦うかもしれないという状況で食事を摂っても、それを消化吸収するためのエネルギーは優先されないのです。

 

成長期の子供にとって、栄養価の高い食事は欠かせないもの。せっかく作った食事を食べる気にならなかったり、吸収できなかったりするようでは、身長が伸びにくくなるのも当然なのではないでしょうか?

 

「愛情遮断性低身長症」を考える

 

もうひとつ、ストレスによって身長が伸びにくい理由として、愛情の欠如があるともいわれています。

 

不安定な家庭環境のなかで、虐待や育児放棄を受けた子供に、「愛情遮断性低身長症」が見られる場合があります。低身長とは、年齢別平均身長より20%以上低い状態を指し、出生時には平均的だった身長が、成長曲線から下方に向かってしまうような場合に考えられるものです。

 

子供の成長を願い、身長を伸ばしてあげたいと思う親に、子供を虐待するような人は少ないはず。しかし、どんなに愛情をかけても、子供の受け取り方によっては、大きなストレスとなります。

 

一時的であっても、両親が不仲であったり、両親以外の祖父母や近親者に精神不安定な人がいたりすることでも「愛情遮断性低身長症」は起こってしまうのだとか。思わぬ、死別や別居、親が不在の時間が増えてしまえば、”愛情不足”を感じて、成長が停滞することもあるかもしれません。

 

ストレスと感じる出来事は、人それぞれ。同じ出来事であっても、ストレスと感じる人もあれば、何の問題もない人もいます。思春期を迎える敏感な子供たちは、大人になる準備をするために、ストレスを感じやすくなっているのも事実です。

 

成長しつつある子供たちのストレスは、見えないものだからこそ、対応しづらい部分も多いのかもしれません。

 

子供たちが抱えるストレスの理由

 

子供たちの身長を伸ばすために、ストレスを解消するには、どうしたらよいでしょうか? まずは、子供たちが抱えやすいストレスの原因から考えてみましょう。

 

家庭環境によるストレス

両親の不仲、兄弟間のトラブルなど、家庭環境によるストレスは少なくありません。中学生や高校生にもなれば、一人前の人間として扱って欲しいと望むこともあります。

 

家族間の問題だけでなく、自宅の環境も影響します。共有スペースであるリビングやトイレが汚れているのも、意外なストレスに。ベッドや布団のシーツやお風呂で使うタオルが清潔でなかったりするのも、避けたいところ。

 

興味のないテレビ番組をつけっぱなしにして、不安をあおるニュースが始終耳に入ってしまうような場所では、子供の心が休まらないかもしれません。

 

人間関係によるストレス

家族間の問題も、人間関係に含まれますが、より見えにくいのが、学校での状況でしょう。ストレスを招くのは友達同士だけでなく、異性や教師との関係まで広がります。

 

ネット上でのやりとりで、いじめに発展するケースが増えた昨今では、自宅に帰っても子供たちの気が休まる時間があまりありません。

 

将来的な不安

第二次成長期は、将来を左右する受験期にもあたります。将来的に漠然とした不安を抱えるのも仕方ないこと。どうすればよいのか、より明確にするためには、話し合いが必要でしょう。

 

気圧や気温、季節の変化

意外なようですが、季節の変化も大きなストレスです。人間の身体は、気候に適するように日々変化しています。雨の日の前に気圧が下がることや、季節の変わり目で朝晩の気温が大きく変わるときには、ストレスがかかっていることを覚えておきましょう。

 

ストレスを減らしてくれる環境づくりのポイント

子供が感じるストレスは、実に幅広く、理由も複雑です。原因をひとつひとつさぐっても、なかなか解消しづらいと感じるかもしれません。また、どんなにアドバイスをしても、子供が受け取って、その通りにしてくれるとは限りません。

 

 

そうした条件があっても、できるだけストレスが解消される家庭づくりをしたいなら、必ず意識してほしいポイントがあります。それは「両親がリラックスしていること」。

 

人の身体は、警戒ホルモンを分泌しており、本人にストレスがなくても、周囲の人にストレスがあると影響を受けてしまいます。

 

両親がいつもピリピリしていれば、子供のストレスも増大することに。子供にリラックスしてほしいのであれば、近くにいる家族がリラックスすることがとても大切です。

 

親と子供がストレスを感じにくい環境を作ろう

とはいえ、仕事に家事に育児にと、何かとストレスを感じやすいのは大人も同じ。子供と一緒にリラックスするためにはどうしたらよいでしょうか?

 

部屋の掃除、床の水拭き

ストレスが起こったときに出る警戒ホルモンは、下に落ちやすい性質があります。つまり、ピリピリイライラしている人の足元には、そうしたホルモンが落ちてしまっているというわけ。

 

そうしたホルモンをそのままにしておけば、その場所に来るだけでホルモンの影響を受けてイライラすることになりかねません。イヤなホルモンを消すためには、何よりも掃除をすることが大切です。特に床の水拭きは、汚れた気もちやホルモンをすっきりふき取ってくれますよ。

 

物の少ない部屋作り

物が多い部屋は、それだけで刺激が多く、視覚的なストレスを招きます。物が多ければ、それだけ警戒ホルモンが付着するものが増えてしまい、掃除も行き届かないもの。不要なものは捨て、すっきりとした家を目指しましょう。

 

子供への干渉を減らす

子供の動向が気になるのは、親としては当然のこと。けれど、それでお互いが疲れてしまうようでは、あまり良い行動とはいえません。ある程度、子供を信頼して、過干渉にならないように注意すること。子供への干渉が減れば、親の負担も減り、家庭内がリラックスできますよ。

 

親が好きなことをする

子供に対して過干渉になってしまうのは、親の方が「自分の好きに生きていない」場合も少なくありません。自分のことを後回しにして子供にかかりきりになると、自立を促すタイミングを見逃してしまいます。

 

子供だって、いつも笑っている両親を見ていたいはず。突飛なことをする必要はありませんが、子供のストレスを減らすためには、親が笑っていられるように、趣味や習い事など、好きなことを増やしてみるのも良いかもしれません。

 

 

子供の身長は、ストレスケアで伸びしろを増やそう

ストレスを感じやすい成長期の子供は、ちょっとしたことで悩みがちです。成長ホルモンの分泌が低下し、身長が伸びず、筋肉がつかないようでは、本人も残念なことでしょう。ストレス緩和が大切なことを伝え、家族みんなでハッピーに暮らせるような家庭を作りたいですね。